8月。新潟県中魚沼郡津南町にある津南ひまわり広場を訪れた。津南町の農地に広がる約65万本のひまわりが一斉に咲き揃う夏のイベントで、越後の山々を背景にした絶景として知られている。
一面のひまわり
会場に着いた瞬間、視野が黄色に変わった。平地にどこまでも広がるひまわりの海と、その向こうに重なる緑の山並み。想像していた以上のスケールだった。
津南のひまわりは段々畑の地形を活かして栽培されており、斜面ごとに開花のタイミングが少しずつ違う。早咲きから遅咲きまで楽しめるよう設計されているため、8月上旬から中旬にかけての見ごろが長いのも特徴だ。
雲が多かったが、雲の切れ間から日が差すと、ひまわりの黄色が鮮やかに輝いた。ひまわりは太陽に向かって花を向けるので、朝は東を、午後は西を向いている。午前中に訪れると、花が真っ正面からこちらを向いている状態で撮影できる。
津南の夏
津南町は新潟県の内陸南部、長野県との県境に近い山あいの地域だ。冬は日本有数の豪雪地帯として知られるが、夏は緑豊かな高原の風景が広がる。その山々を背景に黄色のひまわりが広がる光景は、ここでしか見られない組み合わせだ。
ひまわりの丈は大人の背丈ほどあり、畑の中に入ると周囲が全部ひまわりになる。その中に立つと、夏の力強さのようなものを全身で感じた。
翌日、長岡花火へ
翌8月3日、長岡市へ移動した。この日は長岡まつり大花火大会の2日目にあたる。日本三大花火のひとつに数えられ、1945年の長岡空襲の犠牲者を慰霊し復興を誓う場として始まった花火大会だ。観客数は2日間で100万人を超えるとも言われる。
信濃川の河川敷から打ち上げられる花火は、規模がとにかく大きい。音の圧が違う。胸の奥まで振動が届いてくる感覚は、何度見ても慣れるものではない。
前日の昼はひまわり畑の中にいて、その翌夜は花火の下にいた。どちらも新潟の夏らしい景色だったが、まったく違う種類の圧倒感だった。