← 一覧に戻る

千葉県富津市に、岩を切り開いてつくった参道がある。高さ10メートルほどの岩壁が両側にそびえ立ち、その間をバイクがちょうど通れるくらいの幅で抜けていく。燈籠坂大師の切通しトンネル。一度行ったら忘れられない場所だ。

前回ここに来たのはSR400に乗っていた頃だった。あれから3年。XSR900に乗り換えて、また来てみた。

切通しトンネルとは

燈籠坂大師(とうろうざかだいし)は、富津市竹岡にある真言宗の寺院・東善寺の通称だ。境内への参道として、岩山を手作業で切り開いたトンネルが整備されている。総延長は約50メートル。切り立った岩壁は苔むしていて、光の入り方によって表情がまったく変わる。

場所は内房線・竹岡駅から歩いてすぐ。バイクや車でアクセスでき、駐車スペースもある。海沿いの国道を走っていると、案内板が出てくる。

3年前、SR400で来たとき

SR400と燈籠坂大師の切通しトンネル
SR400で来た前回。光の角度がまた違う。
SR400と燈籠坂大師の切通しトンネル
トンネルを正面から。縦に長い岩の切れ目がリズムをつくっている。

SR400で来たときも、同じようにトンネルの前でバイクを止めた。単気筒のエンジン音が岩壁に反響して、いつもより低く聞こえた気がした。そのときはまだ、3年後に別のバイクでまた来るとは思っていなかった。

XSR900で再訪

XSR900と燈籠坂大師の切通しトンネル
今回はXSR900で。前回と同じ場所に立って同じように写真を撮った。
XSR900と切通しトンネル正面
正面から。奥に光が見える。

岩壁の苔の色も、光の差し込み方も、記憶とほとんど変わらなかった。バイクが変わっても、トンネルは変わっていない。当たり前のことなのに、なんとなくほっとした。

「バイクで出かけて、温泉入って、海鮮を食べる」——この日のプランはそれだけだった。このくらいシンプルな一日が、いちばん充実している気がする。

切通しの中は独特の静けさがある。バイクのエンジンを止めて、しばらくそこに立っているだけで気持ちが落ち着く。千葉の穴場スポットとして、もっと知られていい場所だと思う。

今回立ち寄った場所

1
燈籠坂大師 切通しトンネル
千葉県富津市竹岡(東善寺) / アクセス:JR内房線・竹岡駅から徒歩約5分。国道127号沿いに案内板あり。駐車スペースあり。